昨日、私の出身である日立製作所青梅工場(今は日立グローバルライフソリューションズ株式会社)のOB会があった。そこで分かったのは今年の12月でランプの生産を中止し、来年3月末で工場を閉鎖し、6月頃には工場を解体するという、衝撃的な話であった。
この工場には約30年勤務していた。大変残念ではあるが、製品のほとんどが蛍光ランプだけでは今後、V字回復する可能性はほとんどない。LEDが他の工場に移管された時点で、こうなることは時間の問題と多くの人は感じていたと思うが、そんな中で現役の後輩たちは必死に頑張ってきた。何とか赤字にならないように、徹底的な人員削減にも耐え続けてきた。本当に良く頑張ってきたと思う。
工場見学もさせてもらったが、後輩たちは淡々と現実を受け止めているようあった。従業員は配置転換で、別の勤務地に異動するとのことである。通勤など様々な点で苦労も多いと思う。すべて前向きに考え、健康に留意して、頑張っていただきたいと心から願う次第です。
日立製作所全体の業績は悪くはない。それはいち早く「選択と集中」を実行してきたからといわれている。選択された製品分野は良いが、選択されなかった製品分野は…………である。民間企業が生き残るために仕方のない方針とは思う。60歳定年の1年少し前に希望退職した私にとやかく言う権利はないとも思うが、いろいろと考えさせられる事実である。